スティーヴ・ライヒ@オペラシティ・コンサートホール

このホールは2度目。前回は一噌幸弘グループで、今日(21日)はスティーヴ・ライヒアンサンブル・モデルンシナジー・ヴォーカルズによる「ダニエル・ヴァリエーション」(2006年作。日本初演とか)と「18人の音楽家のための音楽」(1974-76作)。ひょんなことから最前列のど真ん中に座ることになった後半の「18人〜」がすばらしかった! あの面白さ、美しさ、人間くささはCDじゃ想像もつかないかも。演奏者同士の目配せやかすかに浮かぶ笑顔など、表情もこまかに分かり、60分があっという間でした。たまにはよく知らないものも体験してみるもんですね、やっぱ。比べると「ダニエル〜」のほうは、すでに出来上がった方法論に忠実に組み立てられたような古くささを感じてしまった。

客席は明らかにクラシック系じゃない若者たちがとっても多くて、最後の拍手喝采も大盛りあがり。「ブラボー!」なんて誰も叫ばず、「ウォーッ」「ギャーッ」みたいな歓声が上がってました。何度もステージに戻ってきて礼を繰り返すライヒの笑顔を、目の前2メートルの距離からじっくり拝んできたです。